ガンダム史上、最大の決戦
多くの命が散りゆく中、人類が変わる
大ヒットTVシリーズ『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』が待望の映画化! 現実世界を踏まえたリアルな世界状況からスタートし、人類の未来をうかがう壮大なヴィジョンにまで到達した驚きのラストシーン。劇場ではTVのラストシーンから先の世界が描かれる。舞台はTVシリーズより2年後の世界。刹那・F・セイエイたちガンダムマイスターはついに最後の戦いへと出撃する。そこで繰り広げられるのはこれまでだれも見たことのないガンダムの姿。TVシリーズのスタッフが総力を結集して、スクリーンにガンダムの深化を提示する。ガンダムシリーズ史上最大のスペクタクルを目撃せよ!
24世紀初頭、突如として姿を現した私設武装組織「ソレスタルビーイング」。彼らはガンダムによる戦争根絶を掲げ武力介入を開始、一時は組織壊滅の危機を迎えながらも、争いの絶えなかった世界を急変させた。
地球連邦政府の成立。その後の独立治安維持部隊アロウズの専横による戦争状態を経て、武力に頼らない社会を選択するに至った人類だったが、西暦2314年、再び危機が訪れる。130年前に廃船となっていた生体反応の無い木星探査船が地球圏に接近してきた。それは、人類の存亡をかけた戦いの始まりを告げる船だった・・・
戦いの中、人類の水先案内人たる革新者(イノベイター)へと進化したソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ。彼は、新たな危機の中で、自らの進化の本当の意味と直面する。果たして、イオリア計画の最終段階とは。そして、「来るべき対話」とは一体何なのか――
「来るべき対話」への道のり
- 1)ヴェーダの誕生
- 22世紀初頭、科学者のイオリア・シュヘンベルグは人類が未来にむけて生き延びるためには何が必要なのかを考察した。そしてその未来へ至る複数の道筋を確保するため、量子コンピューター・ヴェーダを用意した。ヴェーダの場所は極秘とされ、関係者にもその存在場所は明かされていなかった。そして200年後の2307年、世界はユニオン、AEU、人類革新連盟の三大勢力に分類され、人類はまだ人類同士の戦争を止められるには至っていなかった。
- 2)ソレスタルビーイングの登場
- 2307年、イオリアの思想を体現するため私設武装組織ソレスタルビーイングが本格的に活動を開始する。ガンダムを使い世界各地の紛争に武力介入することで戦争の根絶を目指す。かつて中東の小国の少年兵だった刹那は、ガンダムに助けられ、現在はソレスタルビーイングのガンダムマイスターとして戦っている。ソレスタルビーイングという"共通の敵"の登場により、皮肉にも三勢力の足並みが揃っていく。そしてソレスタルビーイングとの決戦を経た後、地球連邦が成立する。
ヴェーダは理想の未来にたどり着くため、常に複数の可能性を留保し続けるようプログラムされている。それが刹那たちよりも過激な介入を行うトリニティ兄弟の跳梁、ソレスタルビーイングの監視を行うはずの「監視者」の暗躍をも産んだ。だがトリニティ兄弟は戦いに破れ、イオリア計画を私物化しようとした監視者は排除された。(ファーストシーズン)
- 3)地球連邦と独立治安維持部隊アロウズ
- 地球連邦が成立して4年後の2312年。地球連邦と、その統一に反対するカタロンなどの反連邦勢力との間に紛争は続いていた。地球連邦は、独立治安維持部隊アロウズを設立し、反対勢力の壊滅を進めながら、表面上は偽りの平和を取り繕っていた。このアロウズを実質的に支配し、地球連邦を背後からコントロールしようとしたのがイノベイドである。
イノベイドは、本来ヴェーダが社会の変化を察知するための情報端末として生み出した人工生命体であり、その存在もイオリア計画の中には含まれていた。だが彼等は、人類より優位な自分たちこそが人類を導くのだと考え、暗躍を繰り広げた。4年間の沈黙を破り復活したソレスタルビーイングは、刹那を中心としてイノベイドの野心とそれによる欺瞞の平和を打ち砕くため武力介入を開始した。
- 4)イノベイターの力
- イノベイドたちは「自分たちこそ革新者であるイノベイターである」と語っていたが、それは偽りであった。戦いの中、刹那がイノベイターとして変革し、純粋種のイノベイターがどのような存在であるかを人々に知らしめる。イオリアはイノベイターの登場を促す存在としてイノベイドを存在させていたのだった。イノベイターの刹那はダブルオーガンダムのツインドライヴの力を借りて、自らをハブとし、戦場にいる人と人の心をつなぎ合わせて見せる。それは人類にとって戦いのない未来の希望へつながる体験となった。刹那たちの戦いの結果、イノベイドは排除され、地球連邦の政治は正常化した。(セカンドシーズン)