THE SIDE STORY of MOBILE SUIT GUNDAM 00
機動戦士ガンダム00Vに登場するMS群
「雪崩(アヴァランチ)」という名を持つ高機動用追加ユニットを装備したエクシア。ガンダムはGNドライヴの効果により驚異的な空中制御能力を持つがスピードでは航空機に比べ劣っていた。この装備は、エクシアに対して驚異的な高速移動能力を付加する。
水中狙撃用装備のデュナメス。最大の特徴である巨大砲からはGN魚雷を発射、自らは水中に入ることなく、水中の敵を撃破する。名前の「トルペード」はドイツ語の魚雷の意味を持つ。人革の軌道エレベーター「天柱」における紛争に連続介入するため使用された。
通称「シェルフラッグ」。このタイプは、グランドパッケージと呼ばれる陸戦型の1タイプであり、背中のフライトユニットを外し、代わりに全身に追加装甲を施している。他の陸戦型と大きく違うのは、右脇に200mmのリニアキャノンを装備していることだ。ガンダムが世に現れた年(2307年)は、世界的にまだフラッグの配備数はそれほど多くない。本タイプの機体は、三軍合同演習への参加や、日本の沖縄基地への少数配備が確認されている。
人革軍と敵対するユニオン軍やAEU軍の飛行対応モビルスーツに対抗するために開発された、対空戦に特化したティエレンのバリエーション機。通称「ツーウェイ(はりねずみ)」。基地や軌道エレベーターの防衛などに使用された。頭部の4連装155ミリ50口径対空速射砲に加え、4連装対空ミサイルランチャーや、60mm6連液冷バルカン砲など、過激なほどの対空装備を持つ。
追加装備によって機能拡張したスローネアイン。高機動型であり、MS形態から飛行に適した形態へと変形することが可能。飛行用ユニット「トゥルブレンツ(乱気流)」は、追加ユニット側にも、特殊動力源であるGNドライヴ[Τ]を搭載している。これは活動時間の延長だけでなく、作戦地域に到着した後、トゥルブレンツユニットを分離し、無人の支援マシンとして運用することも可能であった。
ガンダムキュリオスに対し、高い機動力と遠距離攻撃能力を付加する追加ユニット『ガスト(突風)』を装備した形態。装備を装着したまま飛行形態からMS形態への変形が可能だ。本機は、広域大気圏内での戦闘を想定している。その想定運用範囲は、高度0キロの地上から、600キロの熱圏をも越えて、大気層のすべてを含む。このことは、そのまま大気圏を単独で離脱することが可能であることも意味している。
ガンダムに対向しうる能力を持つ量産機として開発されたGNX-603Tジンクス(GN-X)。その試作機がこの機体である。開発の直系は、名前から分かるとおりGNW-001〜003ガンダムスローネシリーズであり、疑似太陽炉[Τ](タウ)を搭載している。本機は、量産機として完成したジンクスと共通のシルエットを持つものの、この段階では機体各部にスローネのパーツが多く流用されている。
ユニオンフラッグの宇宙型である「オービットフラッグ」のバリエーション機。コロニー建設支援作業用検証機として作られたSVMS-01AW「ユニオンフラッグ オービットパッケージ アストロワーク仕様」(アストロワークフラッグ)をベースに戦闘能力を強化し、スペースコロニー、アステロイドエリアの哨戒用にチューンした機体。
アドヴァンスドジンクスは、現場の要請にしたがい後期生産型に改良を加えたカスタム機であり、主に国連軍のエースパイロットに支給された。その生産数はジンクス全体の3パーセント未満であったが、パイロットの特性を極限まで引き出すシステムを持ち、戦場におけるミッション達成率では、ずば抜けた数値を示していた。
ヴェーダの管理下にある太陽炉搭載機を強制的にコントロールできるトライアルシステム。その効果範囲は、非常に限定されたものであった。そのためガンダムナドレに対し、その効果範囲を数十倍に広げる特殊装備が開発されていた。「アクウオス」と名付けられたその装備は、結局、実戦に参加することはなかった。
ツインドライヴの完全可動に至る前に、刹那・F・セイエイを搭乗マイスターに想定して設計されたダブルオーガンダムの近接戦闘用装備。エクシアに採用されていた「セブンソード」を進化させたもので、同様に7本の剣を持つ。ただし、それぞれの剣は大きく進化しており、エクシアの「セブンソード」とは別次元の武装へと変貌している。
ティエレンを軌道エレベーター守備専用に改良した機体。エレベーター表面のカーボンレールを移動し、そのレールから潤沢な電力供給を受けることが可能であり、主武装には、他のティエレンバリエーションでは採用されていない大出力のリニアカノンを装備する。飛行対応型モビルスーツより、高い防御成績を残した。
ケルディムの特殊装備。SAGA(サーガ)とは、Special Assault GUNDAM Arms(特殊急襲ガンダム武装)の略である。基地施設内への突入ミッションなどを想定している。そのため装備される銃は、すべて銃身が短いものに変更され、七丁もの銃を全身に装備している。銃の数は設計を担当したイアン・ヴァスティがエクシアの「セブンソード」を意識したもので、実際に開発コードでは「セブンガン」と呼ばれていた。
アヘッド強行偵察型、通称ロングテールは、艦船を使わず単独での長距離、長時間活動を可能としたアヘッドバリエーションである。アヘッドに搭載された疑似太陽炉は、稼働限界時間が存在する。本機は稼働時間を引き延ばすため、大型バッテリーやGN粒子コンデンサーの搭載に加え、疑似太陽炉そのものも一定量の粒子を長時間にわたって生産し続けるように調整されている。
カタロンの中東第三支部のクラウス・グラード専用にカスタマイズされたAEUイナクト。「サンドチャリオット」と呼ばれるタイプで、砂漠仕様のバディクラフト(ホバーキャリア)と合体している。本機に使われているバディクラフトは、イナクトのロールアウトに合わせて製造された新型。アロウズの台頭による戦況の変化と、彼が支部長という立場になったため、クラウスが本機に搭乗する機会は減っている。
イノベイターとの最終決戦に向けて開発されていたガンダムの重武装案の一つ。追加武装はエクシアのソード、デュナメスのミサイル、ヴァーチェのキャノンを参考にしている。あまりに重武装化したため機体バランスの調整が最終決戦までに完了せず、同時にGNアーチャーとの連動を考慮した場合にも、これほどの重武装は機動力低下を生み、相対的に不利になると判断された。
重武装型ヤークトアルケーは、「単独で大部隊を相手にする」ことを前提に設計された。基本武装はスローネ三機に搭載されていたものの発展型だ。本装備の基本戦略は、GNステルスフィールドによる敵部隊の孤立化。GNランチャーの長距離砲撃による先制攻撃。混乱分断した敵兵力を、GNバスターソードを使用した接近戦によって各個撃破する。
GNZ-003ガデッサなどイノベイター専用モビルスーツの試作機。ヴェーダから引き出したガンダムの設計データが使われている。特に第二世代ガンダムのGNY-004ガンダムプルトーネから、コアファイターシステムなど多くの技術が転用された。最終的に採用されたGNZシリーズは、ガンダムらしい外見は払拭されたが、これはイノベイターがアロウズの一員として戦闘に参加することを考慮しての処置である。
海からの強襲揚陸用に開発された特殊ジンクス。水中活動に必要な強襲揚陸用ユニットは、上陸時にパージされる。連邦軍の所属という扱いになっているが、開発時、すでに連邦軍はアロウズの配下として吸収されており、実質上、アロウズが主導する特殊任務にのみ使用され、パイロットもアロウズ所属兵、もしくは特別な許可証を持つライセンサーが使用した。
セラヴィー用GNヘビーウエポンの一種。セラフィム一機と、無人セラフィム「GN-00902セム」二機を使い、トライアルシステムを広域に対して展開し、ヴェーダとリンクする太陽炉搭載機を無力化する。対イノベイター戦での切り札として開発を急がれていたが、数々の問題があったため、最終決戦でセカンドプランであったGNHW/Bで出撃することとなった。
GNX-704T/ACサキガケ、GNX-704T/SPスマルトロンなどのデータを元に開発された次世代機。本機の最大の特徴は、頭部を廃したことにある。この異様なスタイルから本来「ネオヘッド」と呼ばれる予定であった本機は「ノーヘッド」と称され、それが定着することになる。開発途中で、アロウズの行いが大きなスキャンダルとなったため、実質アロウズが専用機としていたアヘッドをベースとした本機は生産中止せざるを得なくなる。
ソレスタルビーイングのサポート組織フェレシュテによって設計された装備。全身の追加アーマーはGN複合装甲を採用。これは装甲内部に安定してGNフィールドを形成する。同時にGN粒子による質量軽減効果を得ることで、追加装備の重量を減らすことにも成功している。0ガンダムは、イノベイターとの最終決戦に粒子貯蔵タンクを装備して、出撃することになったが、太陽炉ではなくタンクでの運用であったため粒子消費の多い本装備を使用せずに運用されることとなった。